即効性のある学習法の落とし穴とは?

即効性のある学習法の落とし穴とは?

X日でマスターできるビジネス英会話、これだけマスター英会話のような本が市場にはあふれています。

 

大体の場合、これらの内容はビジネス英会話で使われるフレーズや構文そして単語を覚えることが中心です。実際に本を手に取ると、ビジネスの場で必要な会話は大まかに効率よく押さえられています。

 

初めましてやビジネスの約束を取るフレーズから始まって物品の販売や支払いの調整、時には夜のお食事の際の会話まで網羅されています。覚えておくと良いフレーズを沢山発見することができます。

 

但し、実際にこのような本だけではビジネス英会話ができるようにはなりません。

 

それは、ビジネス英会話はあくまで会話であって、英語のフレーズを言い放つだけではないからです。

 

たとえば、私が「納品を一カ月遅らせてほしい」とお願いしたとします。先方はどのような返事をするでしょうか。イエスかノーかだけでしょうか。残念ながら、もっと先方のセリフは続くはずですよね。

 

「もしも、価格を10%下げてくれれば受け入れてもいい」とか「ありえない、商談は破談だ!」とか。それを言われたときに、本のフレーズを覚えていただけでは先方の言い分は理解できません。

 

そして、それに対する臨機応変なセンテンスも言うことができません。これではビジネス英会話をしていると言えませんよね。

 

したがって、まずビジネス英会話を学びたい方にお勧めするのは中学レベルの英語文法の復習です。

 

そこで基本的な文法を思いだしつつ、使えるレベルにまですること。その後はドンドン、アウトプットをしていくこと。

 

そうすれば即効性のあると言われる付け焼刃のビジネス英会話ではなく本当の会話を行うことができるようになるでしょう。

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